【膠飴(コウイ)の生薬情報】
【生薬名】
膠飴(コウイ)
【基 原】
糯米(もちごめ)粉・粳(うるち)米粉・小麦粉に麦芽を加えて加工製成した飴糖 Saccharum granorum 。
【性 味】
味は甘、性は平。(帰経:心・肝・膀胱経)
【主成分】
麦芽糖・少量のタンパク質。
【臨床応用】
生薬分類は、補気薬。中薬の効能は補脾益気、緩急止痛、潤肺止咳。虚寒の腹痛、喜按、喜温、食べると痛みが減るなどの虚寒に用いる。乾咳・無痰・声が低く小さい・動くと息切れする・呼気が長いなどの肺虚の症状に用いる。
【用 量】
1日量15〜60gをとかし2〜3回に分けて服用する。
【コメント】
膠飴は非常に甘いため、腹部膨満を生じやすく、多量に服用すると嘔吐をおこすので、腹部膨満・悪心・嘔吐などに症状があるときには使用しない。泥状便・歯痛などにも使用しない方がよい。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
【膠飴(コウイ)を使用している漢方処方】