【蓮肉(レンニク)の生薬情報】
【生薬名】
蓮肉(レンニク)
別名:蓮子、蓮子肉、建蓮肉
【基 原】
神農本草経の上品に収載。スイレン科 Nymphaeaceae 蓮 Nelumbo nicifera Gaertn. (ハス)の種子の仁を乾燥したもの。
【性 味】
味は甘・渋、性は平。(帰経:肝・腎・心経)
【主成分】
raffinose C16H32O16・5H2O 、カルシウム・リン・鉄。
【臨床応用】
生薬分類は、収渋薬。中薬の効能は補脾止瀉、益精固腎、養心安神。脾虚による慢性下痢、食欲不振に用いる。心腎不交による煩躁、動悸、不眠に用いる。また、腎虚による遺精、滑精に用いる。
【用 量】
6-12g
【コメント】
熱積・便秘には使用しない方がよい。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
【蓮肉(レンニク)を使用している漢方処方】
参苓白朮散、清心蓮子飲