体のむくみの解消に役立つ漢方薬5種

「脚がむくんで辛い……」など、特に女性が悩むことの多い「むくみ」。座って作業を行うときに足を置ける台を用意してみたり、ふくらはぎを締め付けることができるアイテムを使ってみたり、自分で対策している方も多いでしょう。

漢方薬には、むくみに効くものがたくさんあります。むくみの原因とともにご紹介します。

病気?生活習慣?「むくみ」の原因

体がむくむ原因には、大きく分けて「生活習慣」、「病気」、「その他の要因」の3つがあります。生活習慣は、塩分の摂りすぎ・栄養バランスの乱れといった食生活のほか、飲酒や睡眠不足など。立ち仕事やデスクワークの人も脚がむくみやすいです。睡眠不足が原因となっていることもあります。

その他の要因は、女性であれば妊娠や生理サイクルといったホルモンバランスなど。服用している薬の副作用でむくみが起こることもあります。妊娠中の健診の「浮腫」という項目で、脚のむくみを経験したことがある女性も多いでしょう。

病気の場合は、西洋医学を含め、専用の治療が優先となりますが、「生活習慣」や「その他の要因」の場合は、治療の対策になることが少ないため、悩みながら自分で対策をしている人も多いです。

漢方における「むくみ」の考え方

漢方では、「むくみ」は「水(すい)」の流れが停滞している状態、「水滞」で起こるものだと考えられています。「水」の代謝は「腎(じん)」の働きによりなされているため、むくみの原因には腎の働きが低下した「腎虚(じんきょ)」も含まれます。

漢方薬を服用する際は、「水」の滞りをよくする作用があるものを選びましょう。むくみの他に感じる症状も判断の目安になります。

「むくみ」解消に効果がある漢方薬5種

むくみの解消に役立つ漢方薬を5種類ご紹介します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

痩せて体力がない人、冷え症を抱えている人に適しています。貧血やめまいを感じるのも目安です。産婦人科で処方される代表的な漢方薬でもあり、妊娠中のむくみにも服用可能です。

含まれている生薬のうち、「朮(じゅつ)」、「沢瀉(たくしゃ)」、「茯苓(ぶくりょう)」には、体内の余計な水分を排出させる作用があります。錠剤をご希望の方はトウシャンNをおすすめいたします。

副作用:胃腸が弱い人が服用すると、嘔吐、腹痛、下痢が起こることがあります。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

体力が低下して疲れやすいといった傾向を持つ、腎虚の人に適しています。むくみの他、冷えを感じる人にも向いている漢方薬です。手足や腰から下の冷えも目安になります。

副作用:心悸亢進、のぼせ、舌のしびれといった副作用をもたらす「附子(ぶし)」が含まれているので、体力がある人、暑がりの人には不向きです。

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

むくみの中でも、特に脚にむくみがある人の他、色白で筋肉がやわらかい水太りタイプの人や汗をかきやすい人に適しています。体力があまりない人に向いている漢方薬です。「防已(ぼうい)」や「朮(じゅつ)」には体内の水分を排出させる作用が、「黄耆(おうぎ)」には水の滞りを治し、「気」を増やす働きがあるとされています。

療方調流(りょうほうちょうりゅう)

むくみの他に、口の渇きや尿の減少、めまいがあるときに適しています。こうした症状も「水滞」により出るもののひとつです。体力は中程度ある人に向いています。錠剤をご希望の方はゴレーンNをおすすめいたします。

西洋医学での研究でも、利尿作用が報告されている漢方薬です。「沢瀉(たくしゃ)」、「猪苓(ちょれい)」、「朮(じゅつ)」、「茯苓(ぶくりょう)」といった、利水作用のある生薬が水分循環を改善し、余分な水を排出する手助けをします。

越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

比較的体力があり、冷えがない人に向いている漢方薬です。むくみ以外の症状としては、口の渇き、尿の減少、発汗、関節の腫れ、湿疹といったものが目安です。

配合生薬のひとつ、「蒼朮(そうじゅつ)」に余分な水分を取り除く作用があります。

副作用:頻脈、動悸、血圧上昇を引き起こすことがある「麻黄(まおう)」が含まれているため、特に高齢者や心臓病を患っている人は使用に注意が必要です。また、「甘草(かんぞう)」の副作用で、血圧上昇やむくみが起こることもあります。

ほかの症状も合わせて適した漢方薬を選ぼう

同じ「むくみ」であっても、他の症状は原因によって人それぞれです。冷えの有無や体力の程度など、自分の状態に適した漢方薬を選びましょう。

なお、むくみを引き起こす生活を送っている場合は、生活習慣の見直しも大切です。

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