「イライラが止まらない!冷えがつらい…漢方が改善できる女性特有の5つの悩み(前編)」

女性が多く抱える症状・悩みには、病院での治療や薬では簡単に治らないものが多くあります。ホルモンバランスの乱れが原因とされることも多く、慢性的に症状を抱えている人も多いです。

心と体の両方に作用する力を持つ漢方薬には、そうした不調・悩みの改善に期待ができるものがたくさん存在しています。
今回は前編・後編に分けて、5つの症状に対して処方される漢方薬についてご紹介します。

「イライラ」「不安」……心の不調の原因は? 漢方のとらえ方

現代社会は男女関係なくストレスに晒されやすいもの。女性は日常生活のストレスに加え、生理サイクルにより情緒面が不安定になりがちです。
「イライラが止まらない!」自分自身でもコントロールの効かないイライラに振り回されてしまう女性は多いですよね。

イライラだけではなく、一定の時期になると不安になりやすくなったり、うつのような症状に苦しんだりしている人も多いでしょう。

漢方では、こうした「イライラ」や「不安」といった心の不調を、「気」の不調、もしくは五臓のうち「肝」「心」の失調ととらえます。なお、ここでいう「肝」「心」は、肝臓や心臓といった意味ではありません。

漢方薬の処方は、イライラだけではなく、その他に生じている症状も合わせて考えて行われます。同じ「イライラ」であっても、頭に血が上り顔が赤くなるようなものは「肝」の不調、そうでない場合は「心」の不調といったように、処方が異なるのです。

1. 加味逍遙散(かみしょうようさん)
女性特有の症状全般に有用な三大漢方薬のひとつ。イライラ・不安・不定愁訴などに広く使われる漢方です。更年期障害の人にも用いられています。加味逍遥散は身体を逆に冷やす可能性もありますのでその場合には逍遥散(しょうようさん)を用いられる場合はあります。

2. 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
甘味のある味で、子供でも飲みやすい漢方薬。夜泣きや引きつけにも使われています。女性に多く用いられ、神経症・更年期障害・自律神経失調症など心身不調を抱えている人によく処方されます。

「冷え性」ではなく「冷え“症”」治療すべき重要症状

女性は「冷え」を抱えている人が多いもの。しかし、一般的には「冷え性」と書かれるように、冷え性は個人の体質だととらえられ、体質改善でのみ対策でできるものだと考えられがちです。

しかし、漢方では冷え性を「冷え症」とし、治療すべきものとして重くとらえています。「冷えは万病のもと」と言われるように、冷え症を抱えていることで、痛みや病気の悪化など、さまざまな不調を引き起こす可能性が高まるとしているのです。

漢方では「気」や「血」が不足や、血の滞り(血流の悪化)、「水」の停滞などが冷えの原因だとされていますよ。

1. 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
桂枝加朮附湯は冷え症で体力がない人に適している漢方薬です。配合されている「附子」という生薬に、体を温めて痛みを取る作用があります。体力がある人には副作用が出ることがあるため、適していません。また、冷えがある方で痛みやしびれを伴う方は桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)がおすすめです。

2. 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
桂枝茯苓丸は血流の悪化(漢方では「瘀血(おけつ)」と呼びます)を改善する漢方薬。産婦人科で処方される「三大漢方薬」のひとつです。体力が中くらいある人に適しており、低下している人に処方場合、胃腸障害が出ることがあります。
のぼせやすいのに足が冷えたり下腹部が張ったりするような症状がある人に向いています。

後編でも引き続き女性が抱えるトラブルや悩みに効く漢方薬をご紹介します。
お楽しみに!

 

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