【漢方薬紹介】十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

十全大補湯エキス細粒G「コタロー」

前回、腎の代謝や機能が悪くなっている事で発生する症状に効果がある漢方薬として六味丸(ろくみがん)をおすすめいたしました。今回は第7回目となりますが、この時期は特に気温差などが影響したりする事でエネルギー源でもある気・血が不足してしまう症状(気血両虚)になってしまいがちです。

そこで、今回はエネルギー源でもある気・血の不足(気血両虚)を中心として疲れた際におすすめの「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」について紹介をしたいと思います。主に十全大補湯は栄養面や機能面で落ち込んでいると感じていたり、すぐに疲れを感じてしまう、疲れが酷くて起きているのが辛い、いくらでも眠れる方におすすめできる漢方薬です。

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※こちらの漢方薬は錠剤タイプもございます。

とにかく疲れがある方やすぐ横になりたくなってしまう方に!

十全大補湯はエネルギー源の血を補う代表処方の四物湯(しもつとう)に消化吸収やエネルギー源を作り出す脾を健康にして気を補う四君子湯(しくんしとう)の合方で気・血を補う(気血双補)の八珍湯(はっちんとう)に桂皮(ケイヒ)と黄耆(オウギ)を加えた処方となっています。

特にエネルギー源の気・血が不足していますので皮膚や粘膜が蒼白でツヤがない、痩せてしまい血の不足(血虚)の症状や貧血の方、食欲不振や身体の虚弱が激しい、消耗性の疾患や手術後・産後などでの衰弱(体力低下)を中心に低血圧、貧血症、自律神経失調症、疲労倦怠、胃腸虚弱、胃下垂などにも用いられています。

気・血が不足している方は皮膚の症状が出やすく、皮膚の乾燥・ジクジクしたびらん上の粘膜を中心に潰瘍、慢性の化膿、出血傾向にある方を中心に口内炎、歯槽膿漏、痔瘻、慢性的な副鼻腔炎や中耳炎、潰瘍性大腸炎、全身の状態の改善など補助的な役割として長期的に使用される場合も多くあります。

主に十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)はエネルギー源の気・血の不足(気血両虚)に使用される代表的な漢方薬(気血双補)として用いられ、消化吸収する機能も高めてくれる漢方薬でもあります。疲れを中心とした症状に用いられることも多く、長期的な服用も比較的可能な漢方薬です。

処方構成

四物湯(しもつとう)は心・肝のエネルギー源でもある血の不足(血虚)に対して血を補い(補血)、血液循環を良くする働き(活血)の働きや血を補う補血の役割があり、消化吸収やエネルギー源を作り出していく臓器の脾・胃のエネルギー不足(脾胃気虚:ひいききょ)に対してエネルギー源の気を補って消化吸収機能などを高めていく働き(益気健脾:えっきけんぴ)がある漢方薬を合わせた八珍湯(はっちんとう)にエネルギー源の気を補う黄耆(オウギ)、温めると共に寒さを改善する桂皮(ケイヒ)を加えた処方です。

エネルギー源である気・血を補う(気血双補)、消化吸収の機能を高める(補気健脾)、温めて寒さを改善する(補陽散寒)の漢方薬です。

主な生薬構成

疲れや慢性的な眠気、食欲不振を感じませんか?

こんな症状はありませんか?

  • 顔色が悪い、慢性的な皮膚の症状でお悩みの方
  • 食欲不振、胃腸虚弱の方
  • 下腹部痛がある・急激にお腹あたりの痩せた方(るいそう)
  • 四肢の冷えがある方
  • 疲労倦怠、疲労倦怠気味の方

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)はエネルギー源でもある気・血の不足(気血両虚)を補う、消化吸収を高めてあげる(補気健脾)、温めて冷えをとっていく(補陽散寒)がありますので主に疲れが顕著に出てしまったり、疲れが原因ですぐに寝てしまったりしてしまう方や皮膚の症状、疼痛などにもおすすめできる漢方薬です。また、特にストレスなどによっても気・血の不足(気血両虚)は起きやすい症状でもありますので気・血を補う役割(気血双補)の漢方薬としておすすめです。

他にもおすすめの漢方薬

黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)

主に消化吸収をする臓器である消化器の機能低下が著しい方、体力の衰弱、疲れや腹部の緊張や冷えが原因で痛みがある、熱っぽい感じで疲れがある方、寝汗をかきやすい方におすすめの漢方薬です。

療方昇陽(りょうほうしょうよう)

エネルギー源の気が不足している際に補う代表的な補気剤として知られています。主に疲れやすくて手足のだるさがあったり、胃腸が丈夫ではない、食欲がない方にもおすすめの漢方薬です。

加味帰脾湯(かみきひとう)

エネルギー源の気を補うことで血を補う(益気補血)として主に精神的な不安や神経症などがある方、心身の疲れがある、血色が悪い方の動悸・不眠症などの方におすすめの漢方薬です。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

婦人科では一般的な漢方薬として知られています。主に栄養が不足している(血虚:けっきょ)がある方で冷えも感じる方や冷え性、浮腫(むくみ)、月経不順のある方を中心におすすめです。

婦人宝(ふじんほう)

主に当帰(トウキ)と阿膠(アキョウ)を中心としたシロップ剤で飲みやすい漢方薬です。主に生薬の相乗効果により、生理不順、生理痛、冷え性などに効果があり、特に女性におすすめできる生薬の当帰(トウキ)の配合が多い漢方薬です。

ぜひ疲れを中心とした症状に十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)はおすすめです。特に軽い作業や運動でもすぐに疲れてしまって横になりたくなってしまう方やいくらでも寝れてしまう方、皮膚症状でお悩みの方はぜひご利用ください。細粒が飲みにくい方にはというジューゼンS(錠剤タイプ)もございます。

中国での十全大補湯について(参考情報)

中国では十全大補湯は栄養不足、滋養強壮、心臓病、高血圧、糖尿病、貧血、呼吸疾患、顔が黄色で身体が虚弱な場合に用いられる場合が多く、日本では細粒錠剤といった漢方薬として服用することができますが、中国では10種類の生薬(人参、茯苓、白朮、炙甘草、川芎、当帰、白芍、熟地黄、 黄芪、肉桂)を肉や野菜などと一緒に調理をして食品として食されています。

ただ、毎日食べるという事などを考えますとやはり細粒や錠剤の方が継続しやすいのかもしれません。なんとなくですが日本と中国での文化が異なるのを感じます。

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