月経不定期におすすめの漢方薬6種

月経でお悩みの方におすすめの漢方薬

月経周期、月経周期、経血などに関して通常とは異なる事や月経がなぜか止まってしまったり、色々な原因で病症が現れる事を中国の婦人科では「月経疾病」と言われています。これらは月経の失調、子宮の内部がただれて出血している(崩漏:ほうろう)、更年期による月経停止(閉経:へいけい)など様々な症状を有しています。

月経周期が短縮してしまう月経先期、月経周期が長期になってしまう月経後期について掲載をさせていただきましたが、今回は「月経不定期」について掲載をしたいと思います。月経失調などに関しましては前回の月経先期に記載しておりますのでそちらをご覧いただければと思います。

月経不定期(月経の周期が不安定)

主に日本では通常周期を28日前後と考えられていますが、来る周期が狂ってしまっていたり、月経が来た後で定期的に来なかったり、月経期間のトラブルになります。主な原因として気机(※)の失調やエネルギー源である血が溢れてしまって失われる状態(血海蓄溢失常)などによっても起きることも多いです。

※気机とは主にエネルギー源でもある気の以下の状態の事を表します。

  • 气逆(気逆)
    頭部・下肢・中心から末梢へと向かいますが、それが逆流した状態
  • 气郁(気鬱)
    気の流れが溜まってしまって停滞(鬱滞)している状態
  • 气滞(気滞)
    気の流れが滞ってしまっている状態
  • 气陷(気陥)
    上へ昇るはずの気が昇らない状態・下がらなければならないはずの気が下がらない状態

月経不定期の主な改善策として…

経血量・色・質によりますが、一般的に肝のエネルギー源である気が失われて調整ができない状態(肝気失調)によって腎のエネルギー源である気も失われてしまっている状態(腎気虚)が多いと言われています。特に肝はエネルギー源を蓄える役割(肝は血を蔵す)と言われています。ただ、気机・養血の調整も必要になる事もあります。

肝鬱証

肝鬱証(かんうつしょう)は感情が不安定になるとふさぎ込んでしまい、肝にダメージを与えてたり、肝にエネルギー源である気の滞りがでてしまう症状が特徴で主に肝の経絡に影響を与えてしまいます。その影響は肝の経絡に関連している部分に症状として出やすくなり、主に胸や乳が張って痛い・目の疲れといった症状につながってしまいます。肝鬱証の特徴として特に胸が張って痛いといった症状が顕著に出ている場合におすすめできます。

主な症状としてが以下の症状が特徴的です。

  • 月経周期が不定期
  • 経血の量は多いまたは少ない
  • 怒りやすい(短期)
  • 落ち込みやすい、悲しむ事などが多くある
  • 脇腹・胸・乳房の付近が張って痛い
  • 息切れをする事がある
  • 口が苦くて乾燥している
  • 舌の苔は正常~薄い黄

治法としては疏肝理脾・養血調経を中心におすすめです。

逍遥散(しょうようさん)

生理前になるとホルモンのバランスが崩れてしまってイライラ・不安感・気分高揚などの女性の特有症状がある方におすすめの漢方薬です。血液の循環を良くしてホルモンのバランスを整えます。

柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)

ストレスなどによって生じやすい気の滞りや影響を受けやすい肝の気や血の停滞による状態を改善して月経を調整する漢方薬です。主に胸や脇、腹が痛む方や頭痛や背筋がこわばる方にもおすすめです。

療方調律(りょうほうちょうりつ)

和剤局方に記載がある漢方薬で虚弱体質、血の道症など婦人薬として古くから用いられています。主に疏肝健脾を中心として用いられています。特に胸の張りが気になる方にもおすすめできる漢方薬です。

回陽救逆(かいようきゅうぎゃく)

手足の冷えなどに冷えを感じる方・お腹が張って痛い・お腹に疼痛がある方におすすめです。エネルギー源の気の巡りが滞っている状態(気滞)や疎肝理脾の効果がある漢方薬です。冷えでお腹を崩してしまう方や慢性鼻炎・急性の浮腫(むくみ)にも用いられています。

腎虚証

腎虚証(じんきょしょう)は生まれつき腎のエネルギー源である気(腎気)や精(先天の精)が不足していたり、年とともに腎気の衰えがあると風邪などの病などにかかってしまった後に身体が弱くなってしまったり、エネルギーを使ってしまいますので腎気がほとんどない状況になります。腎気がなくなってしまうと呼吸を深く吸い込む事ができなかったり、腎の衰えによって消化吸収を行ってエネルギー源を作り出す臓器(脾)を温める力も不足してしまいますので腎の症状(主に腰痛や脚弱・耳鳴りなどの耳の症状)がある方におすすめです。

主な症状としてが以下の症状が特徴的です。

  • 生理が来た後に生理が未定の状況(大体でもいつ来るのかわからない)
  • 経血の量は少ない
  • 経血の色は淡い、質はサラサラ
  • 腰痛(鋭い痛み)がある
  • 耳鳴り・夜に尿意が出てしまう
  • 舌は淡くて苔は薄い

治法としては補腎和脾・養血調経を中心におすすめです。

鹿茸大補湯(ろくじょうだいほとう)

鹿茸大補湯は特に腎のエネルギー源でもある精(後天の精)・気を補う(大补精气)や血を補う漢方薬として用いられます。また、腎を温める(補腎温陽)、消化吸収してエネルギー源を作り出す脾を補って元気にする(健脾益気)、精(後天の精)を補って腎を元気にする(補腎益精)の作用もあります。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

八味地黄丸に牛膝と車前子が加わっている漢方薬です。尿が出にくい場合や浮腫(むくみ)、手足の冷えなどがあまり無い方は八味地黄丸でも腎を温めて補う(温补肾阳)、気の流れをスムーズにして水を流す(行气化水)などの効果があります。

月経失調に関する情報ページ

今回は主に月経不定期(月経周期が不定期になってしまっている状態)に起きやすい症状などを記載させていただきました。月経失調に関する内容については以下にも記載を行っておりますのでぜひ御覧ください。

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