【女性の悩み】月経先期におすすめの漢方薬8種

月経でお悩みの方におすすめの漢方薬
月経周期、月経周期、経血などに関して通常とは異なる事や月経がなぜか止まってしまったり、色々な原因で病症が現れる事を中国の婦人科では「月経疾病」と言われています。これらは月経の失調、子宮の内部がただれて出血している(崩漏:ほうろう)、更年期による月経停止(閉経:へいけい)など様々な症状を有しています。

月経失調

「月経疾病」の中でも月経失調は重要な症状として考えられ、主に月経の周期や経血量を表していますが、月経の周期は主に月経の周期が短い(月経先期)、月経の周期が長い(月経後期)や月経が定期的にこないなどの変化、経血量は月経時に多かったり、少なかったりといった変化を表しています。 月経の失調には様々な原因があります。主に内傷七情(七情:怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)によって五臓(心・肝・脾・肺・腎)に傷ついてしまい、影響を及ぼす状況に気虚損(気が損傷を受けて失われる)、気血の失調(エネルギー源の気と血の調整が失われる)などや自然に存在する六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)が要因となって風・寒に乗じて乾燥させてしまったり、血を滞らせたり、熱や湿による影響などによっても月経が失調してしまいます。 そこで今回は月経の周期が早い方についておすすめの漢方薬を紹介します。

月経先期(月経の周期が短い)

月経周期が短縮してしまう方の事を月経先期と言われています。主に日本では通常周期を28日前後と考え、周期が24日以下の方を月経先期といいますが、中国では通常よりも20日よりも早い周期の方で継続して3期(3ヶ月)継続している方を月経先期という場合が多いです。 比較的、血の巡りが悪くて熱を持ってしまう状態(血熱)やエネルギー源でもある気がない状態(気虚)の方に多く見受けられます。血熱の状態がありますので身体も温める陽が旺盛となり、陰虚になりやすかったり、のぼせや不眠などの症状(肝鬱化火:かんうつかか)などの症状、エネルギー源の気が足りなくなることでの食欲不振、主にエネルギー源や消化吸収を行う臓器の脾胃が痛めつけられたり、気や血の不足(気血両虚:きけつりょうきょ)や血・津液・精液などを脈外へ漏らすことなく繋ぎ止める役割の不足(固摂失調:こせつしっちょう)などを表す冲任不固などを引き起こしてしまいます。

月経先期の主な改善策として…

経血の量・色・質によって状況は変わりますが、一般的に経血量が多く、色は鮮やかな紅色~紫色、粘っこい質といった血熱の所見や経血量が少なく、色は少し暗い~暗めの色でサラサラといったエネルギー源の気が不足している症状(気虚症状)の所見も多く見られます。また、量が少なく、紫色で熱を持った場合もあります。 また、陰虚によって熱ができやすくなってしまい、気虚症または脾気虚(脾にエネルギーの気が足りない状態)、腎気虚(腎にエネルギーの気が足りない状態)や両方の状態が起きやすくなります。特に栄養を十分に取ることも大切です。一般的に気虚と血熱を改善する漢方薬がおすすめです。

気虚(气虚)

脾気虚

体質的に疲れやすいなどの症状がある方は食欲不振や考えすぎてしまったりといった状況になりやすくなってしまいます。これらの症状は消化吸収したりはエネルギーを作り出したりする臓器(脾)に対して影響を与えてしまい、エネルギー源を運んだりする(運化)が弱くなってしまったり、エネルギー源の気と血の不足(気血両虚)や基本物質が外へ漏れ出さない役割(固摂)の調節ができない(固摂失調)などの症状があります。 主な症状としてが以下の症状が特徴的です。
  • 経血の量は多い
  • 色は淡い色で質は薄い
  • 力が出ずに倦怠感がある
  • 息切れ・話をする気がない
  • 食欲不振
  • 舌は淡い・歯根があり、苔は薄い白
治法として健脾益気、摂血調血を中心におすすめです。

療方昇陽(りょうほうしょうよう)

エネルギー源でもある気を補う代表的な漢方薬です。その中でも特に消化吸収やエネルギー源を運搬するなどの役割がある臓器(脾)に対して気を補う漢方薬です。体の疲れや食欲不振がある方にもおすすめです。

腎気不固証(腎気虚)

腎に存在するエネルギーである気がない状態(腎気虚)がある場合には腎を温める力(腎陽)が不足して虚弱の症状が起こると言われています。腎の症状(脚弱・夜尿・腰の痛みなど)が出てしまい、エネルギー源である気が足りない状態(腎気虚)がある場合には腎を温める(腎陽)も不足してしまい、腎気を保持させることが難しくなります。この様な状態を腎気不固証といいます。 主な症状としてが以下の症状が特徴的です。
  • 月経前や期間が長くなり、8~9日は濁っている(清潔ではない)
  • 量も少なく色は淡い黒で薄い
  • 腰が冷たく痛みを感じ、お腹も痛くて温まらない
  • 特に脚が冷たく脚弱、夜尿の回数が増える
  • 舌は色が薄くて膩苔も薄い白みがあるといった
治法として補腎温陽を中心におすすめです。

鹿茸大補湯(ろくじょうだいほとう)

鹿茸大補湯は腎を温めて陽を補う(温腎補陽:おんじんほよう)、消化吸収を行い、栄養の源でもある血・精などを作り出す脾を健康にして気を補う(健脾益気:けんぴえっき)、腎に精(後天の精)を補う(補腎益精:ほじんえきせい)の3つの働きがある漢方薬です。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

八味地黄丸は別名「腎気丸」とも言われています。主に腎陽虚の人に起こりがちな症状を中心に体を温める生薬をメインに8種類の生薬で構成されています。

血熱証

肝鬱血熱証(かんうつけつねつしょう)

日本では肝鬱や肝鬱化火などといった言葉がありますが、肝鬱血熱証は主に肝のエネルギー源である気が詰まってしまう事(鬱滞)によって血に熱を持ってしまっている・熱がこもってしまっている状態です。イメージとしては肝鬱化火が進行した状態を主に示しているというイメージではないでしょうか。 主な症状としてが以下の症状が特徴的です。
  • 月経周期が通常よりも7~10日以上前
  • 経血量が正常~多め
  • 経血の期間が長い
  • 経血の色は紅紫で質は比較的さらさら
  • 精神的に落ち込みやすい、あるいは短気で怒りやすい
  • 胸が張る、お腹の両脇が張って痛む
  • 大便は乾燥している
  • 舌は紅・膩苔は薄黄色
他にも経血量が多い場合や胸が張って痛い、お腹が張ってしまって痛い状態で触るのも嫌がってしまう症状(肝鬱気滞)などもあります。 治法として疏肝・清熱・調経を中心におすすめです。

療方調律(りょうほうちょうりつ)

和剤局方に記載がある漢方薬で虚弱体質、血の道症など婦人薬として古くから用いられています。主に疏肝健脾を中心として用いられています。特に胸の張りが気になる方にもおすすめできる漢方薬です。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

腎の陰虚などに用いられる六味地黄丸に枸杞子と菊花を加えている漢方薬です。肝と腎を冷やす力(陰)が不足している肝腎陰虚にも用いられています。

気の詰まりによる血熱(气实血熱証)

日本ではほとんど聞くことがない气实血熱証ですが、身体が暑い症状(身体があるくて仕方がない・ほてり・めまいなど)がある方はエネルギー源や体温調節を担っている血に熱を持っている事(血熱証)が多いと言われています。气实血熱証はエネルギー源の気が詰まってしまい、それが原因で血に熱が起こる・溜まってしまう状態(血熱)が起きてしまう状態です。 主な症状としてが以下の症状が特徴的です。
  • 月経前に経血量が多くなる
  • 経血の色は紅紫で質は粘りがある
  • ほてりがあって口渇がある
  • 外気が暑い場合など外から熱が入り込むと経血量は多くなる
  • めまいがしたり、汗が出る。
  • 尿が黄色い・大便が乾燥して出にくい(便秘)または顔が赤くて唇が乾いている
  • 舌は紅色で膩苔は黄色
治法として清熱涼血調経を中心におすすめです。

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

熱を持ちやすい体質の方を中心に清熱涼血作用がある生薬を配合している漢方薬です。尿の症状を中心とした漢方薬として知られていますが、清熱涼血として皮膚炎や血に熱がある状態(血熱証)を中心に用いられる漢方薬です。

柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)

主に温清飲(黄連解毒湯+四物湯)などを中心にサポートする辛涼解表の生薬や生津を作り出して膿や腫れを改善する生薬を配合した、神経症などにも用いることができる漢方薬です。小児のアトピー性皮膚炎にも用いられます。 ※場合によっては療方調血顆粒など調経の漢方薬や療方調律など疎肝清熱の漢方薬も一緒に使用する場合があります。

陰虚血熱証(いんきょけつねつしょう)

主にエネルギー源でもある血に熱(血熱)があるのにもかかわらず、それを清熱する陰も不足している(陰虚)の状況が陰虚血熱証です。 主な症状としてが以下の症状が特徴的です。
  • 月経前に量は少し
  • 経血の色は紅紫で質は粘りっこい
  • 手足にほてりや赤みがある
  • 寝汗(盗汗)があって落ち着かずに眠れない
  • 尿も少し黄色っぽい
  • 舌は紅色で膩苔は薄黄色またはほとんど無い
治法として養陰清熱を中心におすすめです。

知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

六味地黄丸に清熱や身体を潤す作用や内部の熱を鎮める作用のある生薬を配合している漢方薬です。主にエネルギー源でもある精(後天の精)を腎が補って陰液を増やす事で陰虚に対しても効果を発揮します。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

腎の陰虚などに用いられる六味地黄丸に枸杞子と菊花を加えている漢方薬です。肝と腎を冷やす力(陰)が不足している肝腎陰虚にも用いられています。

月経失調に関する情報ページ

今回は主に月経不定期(月経周期が不定期になってしまっている状態)に起きやすい症状などを記載させていただきました。月経失調に関する内容については以下にも記載を行っておりますのでぜひ御覧ください。

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