湿疹、あせも、乾燥に!これからの時期に良い漢方薬はこれ!

漢方コラムイメージ

数多くのご相談などを承らせていただいておりますので更新が少し遅れておりますので予めご了承下さい。5月頃になると比較的ご相談が多くなるのが皮膚に関する事ではないでしょうか。

皮膚に関しては気温の上昇が伴ってきますと多いのが湿疹やあせもになりますが、エアコンなどの空調が主な原因となる乾燥でも悩まれる方も多いのではないでしょうか。また、新年度が始まり急激な環境の変化をなんとか乗り越えてきた時期ですが、その際に我慢してきた負担が出やすい時期でもあります。

今回は主にこれから起こりがちな皮膚の症状におすすめの漢方薬をご紹介します。

様々な要因がありますが…

急激に気温が上昇してきますと汗をかきやすくなります。汗は体の熱を冷ましたり、体内の老廃物を外に出す役割を担っていますが、気候や環境の変化によっても皮膚のトラブルに繋がったりしてしまいます。皮膚トラブルは主に気候や環境変化などによる原因(外因)や身体の不調などによる原因(内因)によって起こると中医学では考えられています。

肺と言われますと呼吸器としての役割をイメージしてしまいますが、皮膚をコントロールする役割や汗を調整する役割、体内の水分調整を担っている臓器でもあります。身体の中にある水分や体液(津液)が失われてしまうと熱が起きてしまい、炎症や化膿などにも結びついてしまいます。

また、脾は消化吸収の役割がありますが、肌肉(筋肉や皮下組織)を調整する役割を果たし、身体の中にある水分や体液(津液)が停滞したりすると発生する状態(湿)を調節して排泄してくれる役割もあります。主にこの時期になると冷たいものをよく飲んでしまわれたりする事も多く、脾が冷えてしまってうまく機能していない…という場合も多く見受けられます。

そこで今回は主に起こりがちな症状やタイプ別におすすめの漢方薬をご紹介します。

熱が原因だと思われる時におすすめの漢方薬

炎症や化膿しやすい皮膚の症状は主に熱が原因です。熱の症状がある場合には夏場になると悪化してしまったり、皮膚以外にも便秘、尿の色が濃い、口渇の症状がある方が多いと言われています。

荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)

化膿性の皮膚疾患、湿疹、皮膚炎に用いられる漢方薬です。赤く腫れている、化膿して痛む場合など炎症の症状が顕著な場合におすすめできます。

千金内托散(せんきんないたくさん)

皮膚炎などの症状が起きてしまうとなかなか治りにくい場合や床ずれなどに用いる体力向上と毒を排出する漢方薬です。肛門やお尻など比較的弱い部分に発生する症状におすすめです。

温清飲(うんせいいん)

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)+四物湯(しもつとう)を合わせた漢方薬で、熱感性や熱性が原因の炎症や痒みがあって皮膚が乾燥してしまっている方を中心におすすめの漢方薬です。細粒の漢方薬もございます。

乾燥が原因だと思われる時におすすめの漢方薬

主に体内にある血液と水分が不足してしまう事により、皮膚に潤いや栄養が不足してしまう事が原因で起こりがちです。

四物湯(しもつとう)

皮膚の色つやが悪くてカサカサしている皮膚の症状に用いられます。また、手足の冷えなどがある方にもおすすめです。熱の症状がある場合には温清飲(うんせいいん)や黄連解毒湯(おうれんげどくとう)との併用がおすすめです。錠剤の漢方薬もございます。

当帰飲子(とうきいんし)

カサカサと痒みがある皮膚の症状に用いられます。特に中高年の方に多い、潤いが失われてしまい、萎縮して乾燥してしまっている皮膚の痒みにおすすめです。細粒の漢方薬もございます。

湿が原因だと思われる時におすすめの漢方薬

身体の中にある水の流れが滞ってしまうと余分な水分となり、それが湿になりやすくなってしまいます。湿が溜まってしまうと皮膚のトラブルを引き起こしやすく、身体にも重だるさや浮腫(むくみ)、胃の不調、軟便、下痢などの原因になりやすくなります。

ヨクイニンエキス

全身にある水分の巡りを良くする事で余分な水分が溜まってしまう事で起こる症状(水毒)の改善をしながら、清熱や排膿の効果があるヨクイニンの生薬を使用した漢方薬です。いぼや皮膚が荒れている症状にも用いられます。顆粒の漢方薬もございます。

二陳湯(にちんとう)

消化吸収する役割の脾を正常化して気の流れをスムーズにする事で湿や痰を取り除きます。主に舌の表面にある苔が分厚い場合におすすめです。

番外編(漢方外用薬)

内服薬以外にも漢方薬の外用もございます。皮膚症状の原因に内因と外因という説明を致しましたが、漢方薬も内服と外用の双方をお使いいただく事をおすすめします。

紫雲膏(しうんこう)

主にやけどなどでお使いいただく方も多いのですが、乾燥傾向の方におすすめです。ひび、あかぎれ、しもやけ、あせも、ただれ、やけどなどにおすすめです。

神仙太乙膏(しんせんたいつこう)

外用薬ではありますが、清熱と保湿の双方での働きがありますので幅広くお使いいただける軟膏剤です。痒み、虫刺され、切り傷、やけど、床ずれなどにおすすめできます。漢方薬と併用されるとより一層良いと言われています。

ケアピローサエッセンス

医薬品ではありませんが、宮古島産のビデンスピローサ(保湿成分)を配合した保湿美容液です。主に乾燥した皮膚の保護や化膿性の皮膚症状におすすめの化粧品です。ケアピローサはサプリメントのタイプもございますので漢方薬などとご一緒にお使いいただけます。

番外編

他にも消化吸収の役割を担っている臓器(脾)を補う漢方薬や身体にとってエネルギーの基になる気や栄養などを運用する為に必要な血を補う漢方薬もおすすめいたします。

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

消化吸収をしている脾を補い、疲労している身体に栄養を与えます。血液が不足している方におすすめの漢方薬です。肌に栄養を運んでいる血が不足してしまうと肌が乾燥してしまい、湿疹などもできやすくなってしまう方におすすめです。

平胃散(へいいさん)

夏場など身体が熱くなっていると感じ、冷たいものを良く飲まれがちで胃が冷えてしまっている方に用いる漢方薬です。また、食欲不振などの症状や脂っこいものをなかなか消化吸収できない症状がある場合には加味平胃散(かみへいいさん)もおすすめです。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

補剤としての代表的な処方ですが、疲労しやすい方の気と血を補う漢方薬です。主に披露されておられる方で皮膚の乾燥がある比較的ある方におすすめの漢方薬です。細粒の漢方薬もございます。

漢方薬を用いて皮膚の症状を改善していきましょう。

 

 

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